【第1回】千田さんは、「努力」についてどう考えていますか?

◆世の中すべて才能で決まる◆

中井ゆり(以下、中井):いつもリスナーのみなさんから質問が届いて千田さんにお答えいただいておりますが、今回は私自身がずっと千田さんに聞いてみたかったことをお聞きしたいと思います。
いつも仕事はサッと始まってサッと終るので千田ファンとしてはストレスも結構溜まっています(笑) 本日はどうぞよろしくお願いします!


千田琢哉(以下、千田):よろしく。

中井:では早速参ります。
あの…私が千田さんと仕事をさせてもらって最初に驚いたことがあるんです。言ってもいいですか?


千田:いいよ。


中井:誤解を恐れずに言いますと、こんなに努力しない人って今まで見たことがないんです(笑)
私はこれまで大企業で勤務し、かなり優秀な人たちと一緒に仕事をしてきた中で鍛えられてきたという自負もあったんです。

 でも千田さんの仕事のやり方はこれまでに出逢った誰とも被りません。努力を見せないというのではなくて、本当に裏でコソコソ努力もしていない。 裏で努力している人が優秀なのは納得できますが、裏で努力もしていない千田さんには強い劣等感を抱かされます。


千田:中井さんの知らないところで実はムチャクチャ努力しているかもしれないよ(笑)


中井:いや、それはないと断言できます。 私自身が裏でコソコソ努力する典型だからそれはよくわかるんです。裏でコソコソ努力する人というのはいろんな特徴があって、私はそれを見抜けます。自分とそっくりだからです。

 でも千田さんをこうして直に見ていると、本当に自然体でぶっつけ本番で生きているんです。 しかも私が10年かかっても到達できないアウトプットを即答する。ハッキリ言って嫉妬します。 たとえばこの取材のために千田さんは準備なんてしませんよね?


千田:しないね。


中井:実を言うと、私はこの日のために半年以上かけて準備してきました。半年ですよ! 真夜中の雑談の収録もそうですが、いつも収録の限界ギリギリまで準備しています。 でもぶっつけ本番の千田さんを前にすると、これまでの努力がすべて脆くも崩壊してしまいます。1億年かかっても勝てない。こういうのって努力型の人間にしかわからないのだと思います!


千田:お、だんだん興奮してきたね。興奮してきた中井さんの顔も好きだよ。 じゃあ、本質的な話をしようか?


中井:はい(笑)!つい自分のコンプレックスをぶつけてしまってごめんなさい。


千田:俺、これまで何度も本に書いてきたように大学時代に1万冊の本を読んだんだけど、“成功”にターゲットを絞った場合ポイントが二つあることに気づかされたんだよね。


中井:二つですか?ぜひそれを教えてください!


千田:まず世の中はすべて才能で決まるということ。 才能がないヤツが努力をしても絶対に一流にはなれない。プロの世界だと放っておいても努力なんて全員呼吸の如くするから差なんてつかない。 才能がないくせに極限まで努力するとどうなるかわかる?


中井:二流や三流で終わる…?お金持ちになれない…?


千田:死ぬんだよ。


中井:えー!?死んじゃうんですか?


千田:うん。だって極限まで努力するということは、睡眠時間を削って体を酷使するということでしょ?寿命が縮むに決まっているよね。 奇跡的に授かった自分の体を虐めるということは、神に対する冒涜なんだよ。 あと才能不足だといつまで経っても努力が報われないからストレスも溜まって、嫉妬深い表情になって、病気になりやすい環境が完成する。確実に死に近づいていくというわけ。卑しい顔してあちこちで“マウンティング”を連発し始めたらまもなく死ぬよ。


中井:今思い出したんですが、私の知人や親戚でも極限まで努力していた人は全員若くして亡くなっています。みんな苦労人で周囲が嫌になるほど負けん気が強く、本当に険しい顔をしていました。実例に当てはまり過ぎてちょっと怖くなってきました…


千田:極限まで努力しなければならないということは、そもそも進むべき道が根本的に間違っているということなんだよ。苦労するということは、そこで行き止まりだということなんだ。 それでも苦労して無理に突破するとその瞬間は狂喜してはしゃげるんだけど、まもなく死ぬ。宗教的に言えば、「もう一度こっちに戻ってきて、よく休んでからやり直しなさい」ということ。



◆「悪い頭が良くなることもなければ、遅い足が速くなることもない」◆

中井:このままでは永遠に幸せになれないから、神様に寿命を取り上げられるということですか?


千田:その通り。


中井:千田本によく登場する“自然の摂理”ですね。


千田:たとえば中井さんは進学校に通っていたし、陸上部に入っていたりしたでしょ?


中井:はい!勉強も運動も自分としてはかなり努力してきました。


千田:じゃあさ、ぶっちぎり学年トップだとか陸上でダントツの記録を出した人は、中井さんよりも努力していた? よく「他人の3倍努力する」と言う人がいるけど、3倍程度の努力でトップの人に敵うわけでもなければ、一日に24時間しかないわけだからそもそも時間も足りないよね。筋トレならオーバートレーニングで逆効果だよ(笑)


中井:はい。むしろぶっちぎり学年トップの人やダントツの記録を出していた人たちは、私よりも勉強時間や練習時間は短かったです。 当時は勇気がなくてこんなことはとても言えませんでしたが、今ならハッキリそう断言できます。


千田:ハッキリ言っちゃうと、「悪い頭が良くなることもなければ、遅い足が速くなることもない」というのがありのままの事実なんだよ。 この事実を正面から受容したら半分勝ったようなものだ。


中井:千田さんにストレートに言われると素直に聞くことができます。 ストンと腑に落ちますね。


千田:ここで大切なことはその現実を受容した上で、じゃあどうするか、どう生きるかってことだよね。


中井:…ど、どう生きればいいのでしょうか?


千田自分が勝ちやすそうな土俵で生きればいいんだよ。 自分が眉間にシワを寄せながら努力したことではなくて、そんなに努力しなかったのに他人に勝てた土俵を思い出し、そこでひたすら楽しんで没頭すればいい。 これを見つけるために人類はこの世で生かされているんだ。自分が勝ちやすい土俵を見つけるために人類は地球上で二位以下に大差をつけて卓越した頭脳を授かったわけだ。

 だから「勝てる土俵が見つかりません」と弱音を吐くのは、人生を自ら放棄していることになる 自分が勝てる土俵は自分で見つけられるように肉体も精神も授かっているわけだから、見つけられないということはない。見つけられないのならそれは単に本人の知的怠惰に過ぎない。


中井:確かにこれだけ本もあって人もいるのだから、本を読んだり人と対話したりして自分の頭でも考え抜けば、土俵を見つけられないということはないですね。納得です。 見つけられないのは知的怠惰というのは、千田さんのおっしゃる通りかもしれません。


千田:そしてもう一つなんだけど、意識して努力してはいけないということ。 無意識の努力でなければ一流にはなれないんだ。


中井:無意識の努力ってどういうものですか?


千田:「私って頑張っているなー」とか「今日も○時間勉強したぞ!」と思わない努力。


中井:イタタ…、痛過ぎます。それそのまま私のことじゃないですか!


千田:努力そのものが楽しいか、もしくは苦にならないことが大切なんだよ。 人生は何かを成し遂げる時間よりも、何かを成し遂げるためのプロセスのほうが遥かに長い。つまりプロセスこそが人生であり、何かを成し遂げるというのは“おまけ”なんだよ。

 中井さんは俺のことを努力していないと分析してくれたけど、俺の場合は趣味とか無意識のうちについやってしまっていることすべてが実は準備になっているということだ。そんな人間が嫌々努力したり苦労して頑張ったりしている人たちに負けるはずがないでしょ? そもそも吸収力が違うし、こっちはそれをするためにこの世に生まれてきているわけだから。


中井:気を失いそうになるほどいいお話です。 確かに千田さんはオフの状態もオンの状態もまったく同じテンションですし、いつも脳みそフル回転ですよね。苦労人やガリ勉によく見られる必死さや悲壮感が微塵も感じられません。考え抜くこと、気づくことがまるで呼吸のようにできる人です。だから今のように本を書いたり、いろんな質問に答えたりするような表現をしたり発信をしていく土俵が向いているわけですね。

  千田さんが1万冊の読書から学んだコツを惜しみなく教えていただいて、本当にありがとうございます。 いつものことですが、こうして千田さんと話をすると10年分ショートカットして数段飛ばしで成長していけますし、自分まで一緒に頭が良くなっているような気がします。…気がするだけで終わらないようにします(笑)



努力が目的になったら、ご臨終。









◆合わせて読みたい千田本



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◆千田琢哉(せんだ・たくや) プロフィール

文筆家。
愛知県犬山市生まれ、岐阜県各務原市育ち。
東北大学教育学部教育学科卒。
日系損害保険会社本部、大手経営コンサルティング会社勤務を経て独立。
コンサルティング会社では多くの業種業界におけるプロジェクトリーダーとして
戦略策定からその実行支援に至るまで陣頭指揮を執る。
のべ3,300人のエグゼクティブと10,000人を超えるビジネスパーソンたちとの対話に
よって得た事実とそこで培った知恵を活かし、“タブーへの挑戦で、次代を創る”を
自らのミッションとして執筆活動を行っている。

現在までの著書累計は250万部を超える(2017年2月現在)。


◆中井ゆり(なかい・ゆり) プロフィール

「真夜中の雑談」運営部 インタビュアー。


◆千田琢哉レポート

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 ◆文筆家・千田琢哉   :   次代創造館 WEB

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