【第6回】千田さんは、生涯独身で働く女性についてどう思いますか?

◆すべては人間の心理の集大成◆

中井ゆり(以下、中井):ここ最近は結婚しない・結婚できない男女も増えてきていますよね。

生涯独身で働く女性もいますが、千田さんはそれについてどう考えますか?


千田琢哉(以下、千田):少し前からさ、AI(人工知能)について騒がれているでしょ?

これからどんどん労働力が要らなくなっていくから、人口減少は正しい流れなんだよ。


中井:自然の摂理ということですか?


千田:そう。自然の摂理。人口減少を懸念する人もいるけれど、このまま地球上に人口が増え続けるほうが心配だと思わないと。

たとえば現在地球の人口が70億人として、これが700億人とか7000億人になったらどうなる?

あるいは現在日本の人口が1億人として、これが10億人とか100億人になったらどうなる?

きっとこれまでに考えもしなかったいろんな問題が勃発してくると思うよ。日常がTDRやUSJの混雑状態(笑)


中井:なるほど。極論を考えると見えないものが見えてきますね。


千田:これは統計的にも立証されているんだけど、人は心から安心を感じられる環境では“夫婦二人に子ども二人”というパターンに落ち着くんだよね。


中井:つまり現状維持ということですね。


千田:そうなんだ。これが飢饉だとたくさん子どもを産んで人口を維持しようとするし、将来に不安を抱える先進国だと結婚しても子どもを産まないとか一人っ子の家庭が増える。

もちろん人口は減少するわけだ。


中井:人口は人間の心理と関係しているということですね。


千田人口のみならず政治経済も含めてすべては人間の心理の集大成だよ

AIが社会に本格的に導入されると社会が根底から大きく変わる。

必要のないものが炙り出されて露呈され、どんどん人から仕事が奪われてしまうんだ。

残酷な言い方だけど、これまで無能さを隠蔽して要領よく生きていた人たちはすべて不要になるわけ。

公務員がやっている単純作業や誰でも代替可能な肉体労働はその最たるものだね。

会計士も、バスやタクシーの運転手も、コンビニやスーパーのレジ打ちも、すべて不要になる。

これまでそうした職業に就いていた人は要らなくなるわけだから、人口減少はむしろありがたい追い風になるわけだよね。



中井:確かにそうですね。

そうなるとますます不安になるから人口減少に拍車がかかりますね。


千田:そういうこと。一見バラバラに見える無機質な現象は根っこの部分ですべて有機的に繋がっているんだよ。

自然界が「これから地球はしばらく人口減少しなさい」というメッセージを発していると考えるとわかりやすいかもしれない。


中井:そう考えると生涯独身で働く女性も、現象の一部だというわけですね。


千田:女性である限り、本能では子どもを産みたいという願望があると思う。

でもこの先数十年かするとそんな気持ちはどんどん薄れることも考えられるわけだよ。


中井:それも有機的に繋がっているということですか?


千田:現実問題として女性が40代を結婚せずに仕事に捧げるということは、子どもを産むことを放棄するということでしょ?


中井:確かにその通りです。


千田:これが昔だったら何としても結婚させようと周囲が放っておかず、強制的にお見合いをセッティングしてきただろうし、自分でも周囲の目が気になって焦って誰でもいいから結婚する女性も多かった。

今はそんなことしたら娘さんのほうから親が縁を切られちゃうよね?

“娘さん”と言ってもこの場合は40代の女性だけど(笑)


中井:私の周囲には40代の独身女性はとても多いのですが、全員ではないにせよ多くがちゃんと恋愛もしています。

ぶっちゃけると不倫している女性も複数います。

彼女たちの言い分としてはいわゆる“いい男”たちはすでに結婚してしまっているから、仕方がないということです。

男性でも40代で独身となると頂点レベルを除けば大半が曲者と言っています(笑)

妥協の結婚をして売れ残りのショボい男の子どもを産むくらいなら、いい男の愛人として女としての人生をまっとうしたいというのが本音のようですよ。


千田:その女性たちのコメントはとても正直だね。

ひょっとしたら人口減少の一環として、一夫多妻制が復活することもあるかもしれない。もともと人類は一夫多妻制にふさわしい脳の構造になっていることは学術的にも立証されている。厳密には全員がそれに当てはまる遺伝子の持ち主というわけじゃないんだけどさ。


中井:私もこの際だから言っちゃいますけど、一夫多妻制ってまさに自然の摂理ですよね。

どうしてショボい男とイケてる男が同じ数の妻しか持てないのか。

ショボい男も一人くらい妻を持ってもいいですが、イケてる男なら数人妻を持つのは普通だと私は思うんですが…


千田:これは極論だけど秦の始皇帝は奥さんが3,000人いたというからね。

ただね、少なくともこれまでの世の中ではショボい男の子孫を遺すことも必要だったんだよ。


中井:え!?それはなぜですか?


千田:だって古代から現代まで単純作業や肉体労働をする人口比率は高かったでしょ?

だから単純作業や肉体労働をやってもらう人がたくさん必要だったわけ。

今大学生の就活で問題なのは、本来単純作業や肉体労働をすべき層が自分たちのことをエリートだと勘違いさせてしまったことなんだよ。

親も一緒になって勘違いして騒いでいるから、より質が悪いんだ。

配偶者と自分の遺伝子レベルをちゃんと確認すれば、だいたいどの程度の子どもなのかくらいわかりそうなものだけどね。

知能指数が統計的に遺伝することはもう知られてきたし、そんなの周囲を見ていれば誰でもわかるはず。


中井:確かに知能指数は遺伝ですね。

100%遺伝かどうかはわかりませんが、これまでの私の人生を振り返ってみても、こればかりはかなり遺伝で決まるとしか考えられません。

もし知能指数は遺伝しないと主張する学者がいたら、それはきっと調べ方が悪いんです(笑)


千田:中井さんも俺もスポーツをやっていたからわかると思うんだけど、運動神経や筋肉の質、骨格も完全に遺伝だよね。


中井:はい!それはもう間違いありません。今さら学問的根拠なんて不要です。


◆記憶力ってもう要らない◆

千田:これからは優れた遺伝子だけが遺っていくと考えられるけど、俺はもう一つ求められる遺伝子自体も変わっていくと思う。


中井:…とおっしゃいますと?


千田:もの凄くベタなんだけど、記憶力ってもう要らないよね。


中井:確かにそうですね。クイズ番組や宴会の一発芸なら活躍できそうですが...


千田:俺がサラリーマン時代に電話番号を一発で記憶できる天才がいたんだけど、ある日彼は派遣の女の子に電話番号の間違いを指摘されたんだ。

派遣の女の子が手元の端末で素早く確認したら下一桁が間違っていたらしく、「惜しい!」と彼は叫ばれていた。

でもよく考えたら、電話番号に惜しいもクソもないよね。


中井:確かに(爆笑)

電話番号はパーフェクトでなければ無意味です!


千田:俺はその瞬間に記憶力の時代は終わったと思った。


中井:確かに記憶力は絶対にコンピュータには敵いませんね。

むしろコンピュータが最も得意とする分野ですから。


千田:桁違いの記憶力があれば、将棋やチェスだってAIが楽勝するわけだよ。

全パターンを完璧にインプットして全選択肢から最短コースを瞬時に判断できるわけだからね。

今ではAIによって小説の選考委員の代替もできると言われるくらいだから、記憶力どころの話ではないんだけどさ。


中井:もしそんなクリエイティブ分野の判定までAIがやるようになったら、本当に人間にしかできないことだけは何なのかが問われるということですよね。


千田:まあそんな時代の大河の流れの一滴として、女性の生涯独身問題が把握できるといいよね。


中井:綺麗にまとめていただきまして、ありがとうございます。



そんな人生も、あっていいじゃないか。




◆合わせて読みたい千田本


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◆千田琢哉(せんだ・たくや) プロフィール

文筆家。
愛知県犬山市生まれ、岐阜県各務原市育ち。
東北大学教育学部教育学科卒。
日系損害保険会社本部、大手経営コンサルティング会社勤務を経て独立。
コンサルティング会社では多くの業種業界におけるプロジェクトリーダーとして

戦略策定からその実行支援に至るまで陣頭指揮を執る。

のべ3,300人のエグゼクティブと10,000人を超えるビジネスパーソンたちとの対話に

よって得た事実とそこで培った知恵を活かし、“タブーへの挑戦で、次代を創る”を

自らのミッションとして執筆活動を行っている。

現在までの著書累計は250万部を超える(2017年5月現在)。


◆中井ゆり(なかい・ゆり) プロフィール

「真夜中の雑談」運営部 インタビュアー。



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